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研修プログラム
研修プログラム
基本コース
プログラムの概要
プログラムの名称:国立病院機構埼玉病院臨床研修プログラム 基本コース
プログラム番号:030139503
プログラム責任者:小児・周産期母子センター部長 上牧 勇
プログラムの目標
現在の日本社会で求められる医師として、プライマリーケアが実践できるようになるために、基本的臨床能力を修得する。具体的には、内科系で一人日当直しても、日常よく遭遇する疾患の初期診療や重症度に応じた適切な対応ができる臨床レベルに到達し、研修終了後は円滑に後期研修に進むことができる診療能力の修得を目標とする。
プログラムの基本
必修科目として内科系32週、救急科6週、産婦人科、外科、小児科、地域医療、精神科、外来研修各4週、麻酔科6週を必修とする。1年目は、主に内科系診療科で研修を行う。救急研修では、救急科に所属する6週間の研修以外に月4~5回の全科当直を行い、継続的にトレーニングを行う。2年目に約4週間の地域医療研修を診療所等で実施し、約40週間を研修医自身が希望する選択科目に充てる。内科系、救急科、麻酔科については、1年目に研修することを基本とする。また、全科共通の臨床医として当然身につけておくべき医療の基本を共通プログラムとして研修する。
定員:1学年12名、2学年合わせて24名
開始日:採用年4月1日
終了日:翌々年3月31日
研修日程の1例
1年目 | オリエンテーション等 4週間 |
内科系5科 32週間 | 麻酔科 6週間 |
外科 4週間 |
救急科 6週間 |
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2年目 | 小児科 4週間 |
精神科 4週間 |
地域 4週間 |
産婦 4週間 |
選択科目 40週間 |
〇研修プログラム副責任者 教育研修部長 和田弘樹 先生からメッセージ
臨床研修プログラム・基本コースでは、基本的な疾患の初期診療を行い、重症度に応じて適切に対応できる臨床レベルに到達することを目標にしています。
当院の臨床研修プログラムの一番の特色は、研修を行いやすい職場の環境と雰囲気にあると思います。実際に当院に見学に来てもらえば、「各診療科・看護師・その他の医療従事者が、お互い困ったときは気軽に相談しやすい、非常に働きやすい病院です」という今までの研修医の先生たちの感想が、誇張ではないことがわかると思います。
また、病院の規模に対して比較的、研修医の数が少ないため、指導医の先生から熱心な指導を受けることができ、研修医の間に身に着けたい手技も優先的に行うことができます。大学病院など研修医の人数が多い病院では、なかなか行う機会が回ってこない手技なども、実際に行うことができると思います。
他の施設の臨床研修プログラムと少し違う特色の一つは、救急研修の6週間以外に麻酔科研修の6週間があることです。救急医療の場や病棟での患者急変時に必要となる挿管・確実なルート確保(抹消及び中心静脈)などの手技を、落ち着いて身に着けることができます。
さらに、当院のプログラムでは、各部門の専門医が行う勉強会も充実しており、幅広い症例を学び、充実した研修医生活を送ることができると思います。来年、皆さんと一緒に働くことを楽しみにしています。
小児科・産婦人科コース
プログラムの概要
プログラムの名称:国立病院機構埼玉病院臨床研修プログラム 小児科・産婦人科コース
プログラム番号:030139504
プログラム責任者:小児・周産期母子センター部長 上牧 勇
プログラムの目標
現在の日本社会で求められる医師として、プライマリーケアが実践できるようになるために、基本的臨床能力を修得する。具体的には、小児科または産婦人科、内科系で一人日当直しても、日常よく遭遇する疾患の初期診療や重症度に応じた適切な対応ができる臨床レベルに到達し、研修終了後は円滑に後期研修に進むことができる診療能力の修得を目標とする。
小児科・産婦人科プログラムの基本
小児科または産婦人科を主科とする。主科以外の必修科目として内科系25週間、救急科、麻酔科を各6週間、精神科4週間とする。小児科を選択した場合、交流科として産婦人科8週間、外科4週間、産婦人科を選択した場合、交流科として外科8週間、小児科4週間が必修となる。救急については、救急外来での6週間の研修及びオリエンテーション後2年間の日当直(月4回として、96回~104回で3か月間に相当)で研修する。2年目は4週間の地域医療研修を診療所等で実施し、25週間を研修医自身が希望する選択科目に充てる。研修は主科から開始する。2年目主科研修期間内に慶應大学病院などの専門病院での研修も考慮される。全科共通の臨床医として当然身につけておくべき医療の基本を、共通プログラムとして研修する。
定員:1学年4名、2学年合わせて8名
開始日:毎年4月1日 終了日:毎年3月31日
小児科を主科とした場合の研修日程の1例
1年目 | オリエンテーション等 4週間 |
小児科 10週間 |
内科系5科 25週間 | 麻酔科 6週間 |
外科 4週間 |
救急科 6週間 |
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2年目 | 精神科 4週間 |
地域 4週間 |
産婦人科 8週間 |
小児科 12週間 |
選択科目選択科目 25週間20週間 |
産婦人科を主科とした場合の研修日程の1例
1年目 | オリエンテーション等 4週間 |
産婦人科 10週間 |
内科系5科 25週間 | 麻酔科 6週間 |
小児科 4週間 |
救急科 6週間 |
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2年目 | 精神科 4週間 |
地域 4週間 |
外科 8週間 |
産婦人科 12週間 |
選択科目選択科目 25週間20週間 |
〇小児科指導医 小児科医長 中澤麻紀 先生からメッセージ
小児科コースでは、小児科で医師としてのスタートを切ることにより自分の目指す将来像をイメージしやすくなります。さまざまな専門をもつ指導医たちが「和やかで相談しやすい雰囲気」をモットーに皆さんを歓迎し丁寧に指導します。地域の中核病院として多くの急性から慢性疾患まで経験できることに加え、2年目にはNICUや選択により小児外科、皮膚科、耳鼻科など関連の深い科での幅広い研修を積むことができます。未来のあるこどもたちのために一緒に学べる仲間をお待ちしております。
〇産婦人科指導医 がん診療部長 中川博之 先生からメッセージ
埼玉病院産婦人科には令和2年4月現在16名の常勤医が在籍しています。産婦人科専門医13名、婦人科腫瘍専門医2名、周産期専門医2名を擁し、年間で100件前後の悪性開腹手術、100件前後の良性開腹手術、250件前後の内視鏡下手術を行うとともに、500件強の分娩を取り扱っています。当院では最低22週間の産婦人科研修を必修としていますが、充実した指導医と豊富な症例により、皆さんが満足できる研修をお届けできると自負しています。
外科コース
プログラムの概要
プログラムの名称:国立病院機構埼玉病院臨床研修プログラム 外科コース
プログラム番号:030139505
プログラム責任者:外科部長 早津 成夫
プログラムの目標
現在の日本社会で求められる医師として、プライマリーケアが実践できるようになるために、基本的臨床能力を修得する。具体的には、外科、内科系で一人日当直しても、日常よく遭遇する疾患の初期診療や重症度に応じた適切な対応ができる臨床レベルに到達すること。特に、将来外科を専攻することを念頭に外科専門医研修プログラムに円滑に進むことができる診療能力の修得を目標とする。
外科プログラムの特色
外科を主科とする。主科以外の必修科目として内科系25週、救急科、麻酔科を6週、産婦人科、小児科、地域医療、精神科、外来研修各4週を必修とする。さらに、外科専門医取得に必要な経験症例を確保するため、呼吸器外科、心臓血管外科、乳腺外科各6週間を必修とする。
救急については、救急外来での6週間の研修及びオリエンテーション後2年間の日当直(月4回として、96回~104回で3か月間に相当)で研修する。
2年目は4週間の地域医療研修を診療所等で実施。17週間を研修医自身が希望する選択科目に充てるが、特に外科診療に有用と思われる形成外科、泌尿器科、放射線科、病理等を選択することを推奨する。研修は主科から開始する。全科共通の臨床医として当然身につけておくべき医療の基本を、共通プログラムとして研修する。
定員:1学年2名、2学年合わせて4名
開始日:毎年4月1日 終了日:毎年3月31日
研修日程の1例
1年目 | 外科 10週間 |
内科系5科 25週間 | 麻酔科 6週間 |
小児科 4週間 |
救急科 6週間 |
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2年目 | 精神科 4週間 |
地域 4週間 |
産婦 人科 4週間 |
呼吸器 外科 6週間 |
心臓血管 外科 6週間 |
乳腺 外科 6週間 |
外科 6週間 |
選択科目 (形成、泌尿器、緩和ケア、 放射線、病理、推奨)17週間 |
〇外科プログラム責任者 外科部長 早津成夫 先生からメッセージ
埼玉病院には、消化器外科、心臓血管外科、呼吸器外科、小児外科、乳腺外科、救急科と外科の全領域の診療科がそろっており、手術症例数は合わせて年間1200例に及びます。地域の中核病院として鼠径ヘルニアや急性虫垂炎のようなcommon diseaseから大学病院と同等の高度専門医療まで幅広く診療しています。年間200件近い緊急手術にも対応しています。
外科コースではこれらの科を必修でローテーションすることで、長時間にわたり外科の実臨床に触れ、外科的基本手技を習得、入門的な手術のoperatorを経験することもできます。また、術前から術後までの周術期全身管理を濃密に学べます。外科系診療科を志望している研修医には魅力的なプログラムとであると自負していますし、特に外科を専攻することを決めている諸君には、初期研修医のうちに外科専門医取得に必要な症例のほとんどを経験することができる点で、将来どこで専門医研修を行う場合でも非常に有利です。
情熱を持って手術に取り組んでいる指導医たちが待っています。是非一緒にがんばりましょう!