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呼吸器外科(呼吸器外科診療Q&A(はじめに))

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呼吸器外科

はじめに

肺がんや自然気胸などの病気のことを調べようとすれば、今はいくらでもネットから情報が得られます。しかし、多くの情報は、肺がんとはこのような病気ですとか、統計ではこうなっていますとか、まるで医学部の講義の内容のようなものです。手術のことや手術の後はどうなるのか、どんな経過が正常なのか異常なのか、患者となって、あるいは患者の家族として、知りたいこと、知っておくべきことについては、(特に医師・医療機関側から)提供されている情報は少ないようです。

ここでは呼吸器外科の診療や手術に関して、日頃の診療でよく尋ねられる質問とその回答を無秩序に思いつくまま記述しました。思いつくままと言っても、我々の診療業務で必ずと言っていいほどお尋ねを受けるものばかりです。

ズバリ、典型的なケースのお話です

説明責任という言葉が強く叫ばれ、説明義務という責務で訴追を受ける時代なので、いまどき「オレに任せておけ」というような説明をする医師はほとんどいないはずです。私どもも、実際の業務ではとにかく時間をかけ、子細なことまでお話しするよう心がけております。

しかし、説明不足にならないように、あるいは「それは聞いていなかった」と言われないように、「こんな可能性もある」「あんな可能性もある」といった説明しようとすると、科学的には間違いはなくとも、結局何が重要だったのか、話の本筋や本当に伝えたいことを伝えきれないことも多く、本意とは逆に、何か責任逃れの印象を与え、相手を困惑させてしまっていることも少なくありません。あり得る可能性をあるだけ並べて説明されては、分かりにくいだけ、どれが重要で、実際どうなんだ、なんでもいいから典型的な経過はこうだと、はっきり教えて欲しいとお叱りを受けることもあります。

長年実務に携わる私どもは、経験的に、「説明はするが本当はこうだろうな」とか、「普通はこうなるだろうな」とか、直感的に心の中には思い浮かびますが、個人の見解であり、なかなか口には出せません。当科ホームページも広く呼吸器外科の診療実態を提供したいという思いで原稿を作成してきましたが、間違いがないようにと書けば書くほど、わかりにくくなってしまい、実像を見えにくくしてしまいます。そこで誤解を恐れず、当科ではこれがもっとも典型的な例だと、ある程度割り切って、現代の呼吸器外科臨床の最前線の状況を、Q&Aの形を借りて解説することにしました。

肺がんのステージはこうなっているとか、遺伝子がどうなっているとか、海外の最新論文の引用とか、一切ありません。そのような情報が必要なら、他の医療機関のホームページをご覧ください。病室や診察室で、患者―医師の間で雑談として交わされる会話のような内容を心掛けました。

できる限り医学用語を使わない説明にするため、あえて科学的にあいまいな表現を採用しているところもあります。データの一部は当科での実績に基づくもので、記述の多くは著者の個人的な見解や印象、感想に基づくものであることもご了解ください。本稿の内容が、必ずしも全ての医療機関に当てはまるものでもありません。

おことわり

本稿の記述は、典型的経過をたどった場合を想定しており、時に非定型的な経過をたどることがあります。本稿の記述は、あくまでも参考程度としてご利用ください。
本稿の記述に関わる事項で発生した問題等に関しましては、当方では責任は負いかねますのでご了承ください。
本稿の記述・内容に関して、メールや電話などでのご質問、お問い合わせやご意見などについては、お受け出来かねますのでご了承ください。
肺癌に関しましては、特に断りがない時は原発性非小細胞肺癌に関する記述です。
一部のページでは読みやすさを考慮して『癌』の字を、ひらがなやカタカナで表記しています。
内容は、原稿執筆時(平成27年初旬)のデータを基に記載されております。