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診療方針(そのほかこんな時は)

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呼吸器外科

診療方針~そのほかこんな時は

以下に疾患や治療方法別に、当科の方針や治療の特徴などお示しします。

頚部の手術について

鎖骨上窩の腫瘍や頚部気管病変、頚部と胸郭にまたがる手術なども行っています。

当科スタッフは、日本気管食道科学会の評議員も務めており、甲状腺をはじめとする頚部の手術も、以前より多く手掛けてきました(現在当院では甲状腺手術は耳鼻いんこう科で取り扱っています)。頚部は縦隔につながる領域で、一体となる場所です。鎖骨上の病変や、頚部気管周囲の病変も当科で手術しますので、ご相談ください。頚部気管の再建手術は、当科で取り扱います。
頸部気管の手術は、従来言われているより随分安全な手技になっています

気管気管支のレーザー治療など

レーザー治療や気道ステント治療については、当院呼吸器内科にご相談ください。

気管支異物の摘出について

気管支鏡にて摘出可能なものは当院呼吸器内科で取り扱います。外科的に摘出が必要な場合は、当科で対応いたします。ご連絡ください。

年齢や持病(合併疾患)による手術の適応(是非)について

当科では、高齢ということだけで、手術をお断りすることはありません。70歳前後から上の年齢層では、暦年齢より体力年齢の方が重要です。体力と言っても、「昔、若いころに鍛えた」とか、「今、どれだけ運動できるか」とか言うことではありません。あくまで現在の、健康体としての体力のことで、精神的な闘病意欲も含みます。

もちろん(持病も含めて)体力的に手術が困難と考えれる方、治療に対する協力を得られない方などは、高齢でなくても手術を適応外とすることがあります。

60歳を過ぎると持病があるのが普通です。持病があれば、ない場合より、手術に対する危険性は当然上がりますが、絶対に手術が不可能だと言える持病は決して多いものではありません。ひどい持病があるのに、きちんと治療をされていないなど、持病が十分治療されていない場合は論外ですが、持病があるだけでは手術を避ける理由にはなりません。

重要な判断材料になるのは、持病がどの程度か、きちんと治療されているか、持病が手術に影響を与える可能性は高いものか、そして隠れた持病がないか、という点です。医療機関によって、管理や治療可能な持病の種類や程度が異なります。当院では総合病院として、多くの疾患(持病)の管理治療が可能となっておりますが、精神科など一部診療領域では、対応できない場合もあります。
持病の内容は一人ひとり違いますので、担当医とよく御相談下さい。

透析中の方の手術について

維持透析中であれば、ほぼ通常通りの手術が可能です。手術日に合わせた透析の日程調整に必要になります。

肺機能が悪い方の手術について

肺機能は、肺の機能であって、呼吸の機能ではありません。肺活量の検査の数値に振り回されてはいけません。従来の(教科書に書かれている)基準は、かなり古い時代に判定され推定された閾値で、現在でも通じる絶対的なものではありません。

肺活量の数値だけで手術の可否を決めるのは、余りよい方法ではありません。そもそも、手術後の肺の機能を正確に予測評価できる検査はありません。肺活量をはじめとする肺機能検査と呼ばれている検査の多くは、あくまで、肺の能力の一断面を見るものです。

逆に肺活量などに問題が無くても、レントゲンなどで間質性肺炎など特殊な肺炎像などがある場合は要注意で、手術をお勧めしない場合もあります。

胸部の既手術者に対する手術について

心臓や大血管の手術、あるいは肺に対する2回目以降の手術も、多くの場合実施可能で、胸腔鏡手術も実施できる場合があります。初回手術に比べて、癒着剥離に伴う危険性、手術時間、出血量などは、どうしても増える傾向にあります。初回手術の傷を使って、胸を開くことは大変難しく危険性も高い操作となることが多いため、通常は別にキズをつけて手術を行うことが多いです。

胸部(心臓や血管)の手術を同時に行う必要がありそうなとき

心臓や大血管の手術で胸を大きく開ける手術であれば、手術の内容によっては肺の手術と同時に出来ることがあり、その場合は同時に行います。同時に行う場合、一つのキズから心臓と肺の手術ができることもあります。

それ以外の場合は、医学的に優先すべき手術を先に行って、2回に分けて行います。一般的には、肺の手術前に心臓や血管の治療を先にしておいた方が、肺の手術をより安全にできることが多いので、肺の手術は後から行います。2回に分けた場合、2つの手術の期間は、回復の状況や必要な安静期間などにより決まります。

腹部の手術を同時に行う必要がありそうなとき

腹部の手術と同時に行うことはできますが、手術時間がかかること、術後の管理が複雑になること、さらに近年は、それぞれの手術からの回復が早いことなどの理由から、優先させるべき手術を先に行います。

例えば、2つのがんの手術を行わなければならないときは、多くの場合、進行しているがんの治療を優先します。どちらも急いでいる場合は、手術の大きさを勘案して、回復がより早いと見込まれるがんの治療を優先します。

肺結核患者に対する手術について

肺結核も疑われているものの、事前の検査で結核菌の証明がない場合、特に肺癌と鑑別ができない場合は、外科的に切除して診断に供することもあります。

排菌(結核菌が痰の中から検出される場合)がある場合は結核専門病院での治療になりますので、当院では対応できません。

事前に肺結核と確定診断ついている場合は、通常は内服療法が行われ、排菌がない場合は当院呼吸器内科での治療となります。術後に肺結核と診断がついた場合も、診断確定以降は排菌がないことを確認したうえで、呼吸器内科での治療となります。

喫煙者の手術について

術前、少なくとも手術までの期間を禁煙できない方については、手術をお断りしています。