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呼吸器外科(概要)

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呼吸器外科

診療方針~胸腔鏡手術(内視鏡手術)

有益であり、今後は手術の主流になると位置づけています

一部には依然、内視鏡手術の是非に関する議論があることは事実ですが、当科では、胸腔鏡手術は早い術後回復が期待できるという点で意義があるものと考えております。現在の胸腔鏡による手術の手技は、開胸に勝るとも劣らない物であり、術後の回復過程を目にすれば、敢えて開胸手術に回帰する理由があるとは思えません。当科では、手術適応と考えられる胸腔内疾患のほとんどで、胸腔鏡を利用した手術が実施されております。

技術的にできる見込みがあればトライするのが基本姿勢です

近年の保険改正で、ほとんどの呼吸器外科疾患で、胸腔鏡手術の保険が適用されるようになっています。技術的に、胸腔鏡手術では不可能と思われる場合は、決して多いものではなく、時間をかければ、胸腔鏡手術で手術出来ることがほとんどです。手術に時間がかけられないような体力の弱い方は別として、多少の時間をかけても、胸腔鏡手術では、術後回復期の経過は良いとの印象を持っており、外科医の常識に照らして非常識にならないという範囲であれば、時間をかけても胸腔鏡手術で完遂できそうなら胸腔鏡手術で手術を遂行する方針です。

胸腔鏡手術を強要したり無理な完遂を目指したりしません

当科の胸腔鏡手術施行率は、大変高い状況ですが、当科では胸腔鏡での手術を、(一部の疾患を除き)一方的に強要したり、お勧めしたりはいたしておりません。加えて、必ずしも胸腔鏡手術での完遂をお約束するものでもありません。長い経験から胸腔鏡手術の利点だけでなく、欠点や限界も熟知しております。一般の方だけでなく、時には医師の間でさえも、不十分・不正確な情報に基づくと思われる誤解がみられることや、最新技術というだけで、過度な期待がある場合も少なくありません。胸腔鏡手術は、開胸手術での充分な技術的裏付けがあった上で行われているものであり、安全性や治療意義など、患者ご自身だけでなく、ご家族にも、事前に十分ご理解いただいた上で、初めて実施できるものであることをご承知おきください。

技術的理由以外にも麻酔が困難な場合は実施不能です

胸腔鏡手術は分離肺換気麻酔と言う特殊な麻酔が必要です。この麻酔が実施できない方や、技術的に困難な方では、胸腔鏡手術はできません。個々の事例につきましては、当科外来までご相談ください。

原則として完全鏡視下手術で行います

現在では、ほとんどの呼吸器外科施設で、胸腔鏡手術を謳っていますが、胸腔鏡手術には厳密な定義な無いため、手術時間のうちの1%でも胸腔鏡を使えば、胸腔鏡手術と呼ぶことが可能です。モニター画面で手術を遂行する胸腔鏡手術を、専門医の間では完全鏡視下胸腔鏡手術と呼び、熟練が必要な、真の意味での内視鏡手術と言われていますが、実際に、どの病院でどの程度の手術が、この完全鏡視下手術が行われているかわかっていません。当科の胸腔鏡手術は基本的に『完全鏡視下胸腔鏡手術』で正真正銘の胸腔鏡手術です。(当科でも少数ではありますが、完全鏡視下以外の胸腔鏡手術は行われています。)

胸腔鏡手術手技の発展向上を目指します

当科スタッフは、胸腔鏡手術の黎明期である1990年代からこの手技に着目し、20年前には創設されたばかりの胸腔鏡手術手技研究会(現在は日本内視鏡学会に統合)の第1回大会で、優秀賞を得ました。その後も胸腔鏡手術の改良に努め、現在までに当科の胸腔鏡手術の内容は、日本外科学会や日本呼吸器外科学会手術ビデオライブラリーに多数登録され、全国の呼吸器外科専門医や若手医師の教育・研修用として利用されております。また、スタッフの一人は日本呼吸器外科学会から胸腔鏡手術インストラクターにも指定されており、平成25年には当院で、関東地区の胸腔鏡手術セミナーも開催しました。この領域では県内はもとより、国内でも極めて高い技術レベルにあるものと自負いたしておりますが、今後も我が国における胸腔鏡手術手技の発展向上に貢献できるよう努力して参ります。