埼玉病院のご案内
病院長あいさつ

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病院長 細田 泰雄
2026年新年度を迎えて
本年4月も新たに社会人となった職員に加え、他院よりの転勤者も含め192名の新たな人材を迎えました。これにより全職員の16%、医師については30%が入れ替わりました。新たな仲間と共に今年度も埼玉病院は成長していきますので、患者さん、地域の皆さんどうぞ宜しくお願い申し上げます。
昨年度は病院目標として、「新たな標準を共に自律的に見いだそう」を掲げ、コロナ禍中の2021年に550床フルオープン、救急救命センター開設を果たした本院が地域の急性期拠点病院として果たすべき役割を再認識し、今まで成し得なかった新たな取り組みを進める事とし、まずは患者さんに直接関わるサービスの改善に取り組みました。
外来採血業務の抜本的改革により、最大120分にも及んだ外来患者さんの採血待ち時間は、最大30分未満、平均10分未満に著明に改善され、患者さんからも大変喜んで頂いております。
リハビリテーションにおいては、患者さんが退院後もスムーズに地域での生活に戻れる事を目指し、リハビリ療法士を10名増員して取り組み、年度末には平日比80%以上まで土日リハビリ件数を増加させ、必要な患者さんに切れ目のないリハビリを365日提供出来る体制に刷新しました。患者さんからは処置や検査のない土日にしっかりリハビリが出来て有り難いと高い評価を頂いております。
また、患者経験価値(patient experience: PX)の向上では、入院患者さんの一日のスケジュールが分かり易く共有する事ができる、「1日のスケジュールシート」の試験的導入を開始した他、病棟での注意事項や面会方法などを御家族皆さんでも共有し易くなる様、説明ビデオを御家庭でもインターネット経由で見られる体制を整備する事にも取り組みました。
診療体制においては、乳腺外科常勤医が着任し入院診療を再開し、呼吸器外科は慶應義塾大学呼吸器外科と連携し診療体制の強化を行います。一方耳鼻咽喉科は常勤医師の退職に伴い当面非常勤外来医師のみとなり、新規患者さんの受け入れは休止となります。地域の皆様には御迷惑をおかけしますが暫くお時間を頂きたいと思います。
高度専門医療においては、2023年12月国産初の手術支援ロボットであるhinotoriを使用し開始したロボット支援手術が昨年度も順調に膀胱、肝胆膵領域へとその適応範囲を拡大し、昨年度は年間210例に達し順調に経過しています。循環器領域では不整脈専門医の着任に伴い、カテーテルアブレーション(不整脈のカテーテル治療)件数が昨年度を30件上回る105件と著明に増加しただけでなく、365日24時間体制で行っている急性心筋梗塞などに対する冠動脈カテーテル治療も350件まで増加しております。
救急医療においては、昨年度も7000台を超える救急車に加え、医療連携室には多くの医療機関より緊急入院の依頼を頂いております。救急・緊急受け入れ体制を維持強化する必要があり、昨年度より本格的に「下り搬送」を開始しております。これは本院を受診された患者さんで救急外来や各科外来、入院病棟において入院加療は必要ではあるが病状がある程度安定している患者さんや軽症な患者さんの入院治療継続を、地域の他の医療機関にお願いする仕組みです。これにより本院は地域唯一の3次救急医療機関として、重症患者さんを中心とした救急・緊急患者さんの受け入れを継続する事が出来ます。開始からほぼ1年経過し、多くの患者さんに地域の他の医療機関に転院して頂いております。今後も連携して下さる医療機関とも相談しながら、対象となる患者さんの範囲拡大含め取り組んでまいりますので、患者さん御家族の皆さんには地域における救急・緊急医療体制維持の為、御理解・御協力宜しくお願い申し上げます。
これからも病気ではなく患者さんを診る埼玉病院として根幹はぶれずに変化に対応し変革し成長したいと考えております。本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
