埼玉病院のご案内
病院長あいさつ
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病院長 細田 泰雄
2024年新年度を迎えて
4月となり本院も新たに社会人となった職員に加え、他院よりの転勤者も含め200名余の新たな人材を迎えました。これにより全職員の2割弱、医師については3割が入れ替わりました。新たな仲間と共に今年度も埼玉病院は成長していきますので、患者さん、地域の皆さんどうぞ宜しくお願い申し上げます。
新春にもお伝えしたとおり昨年本院は地域唯一の紹介受診重点医療機関となりました。地域の医療機関との連携をさらに強化して、二人主治医制で患者さんに最適な医療を提供していく体制となります。一般外来診療は集約化して入院診療・紹介患者さんへの対応強化に注力します。また、紹介状をお持ちの患者さんからなかなか電話が繋がらず診療予約が取りづらいとの御指摘を受けておりましたが、4月より電話対応の体制を一新して対応して参ります。さらに今後は電話以外の方法でも予約を取りやすい体制を整備して参りますので今少しお待ち下さい。
昨年末より国産初の手術支援ロボットであるhinotoriを使用して開始したロボット支援手術は、現在は泌尿器科のみですが順調に症例数を増やし3月末には10例に達しました。本年度は手術枠を拡大し、泌尿器科領域において前立腺癌以外にも手術範囲を拡大するのに加え、外科領域にも拡大すべく準備しております。
医師の働き方改革も新年度よりスタートします。本院では主治医制からチーム制、当番制へ移行し、時間外の病状説明や面談を緊急の場合を除き行わない事等を推進してまいります。今までの医療の質を落とさない様に十分配慮しますが患者さんや御家族、地域の御理解御協力が不可欠ですのでどうぞ宜しくお願いします。
昨年より導入したPatient Experience(PX:患者さん経験価値)については、皆様に御協力頂いた調査結果に基づき、職種間のコミュニケーションの改善や、入院中の薬剤についての説明の改善等具体的改善に着手すると共に、院内でPXについて継続的に取り組む仕組みを構築して参ります。
本年度は診療報酬改定もあり、本院を取り巻く環境はより一層変化しておりますが、「この地の健康といのち、そして安心の心を守る」という病院理念に変わりはありません。昨年は中長期目標として、埼玉病院2030年ビジョン「患者さん・職員・地域が3つの家族主義を日本一と誇れる病院になろう」も設定しました。今後も根幹はぶれずに変化へ対応し、成長し続ける埼玉病院でありたいと考えております。
本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。病院長 細田 泰雄