当院の手術室では、年間約6800件（2021年度）の手術を行っており、麻酔科ではそのうち約3400件の全身麻酔を含む麻酔管理を行っています。
１人の患者さんに対して１人以上の麻酔科専門医が、安全かつ快適な手術を受けていただけるよう担当しています。
2019年より中央手術室9室、外来手術室2室、産科病棟手術室1室の計12室体制に拡張され、より幅広い分野の手術や緊急手術、血管造影室等での麻酔管理にも対応しています。

多くの麻酔科専門医・指導医のほか、下記にある麻酔科内各領域の資格を持つ医師が在籍しています。

心臓血管麻酔専門医：２名
JB-POT（日本周術期経食道心エコー検定試験）認定医：５名
小児麻酔認定医：２名
区域麻酔（神経ブロック）認定医・指導医：３名
J-RACE（日本区域麻酔検定試験）認定医：７名

当院で手術を予定される患者さんは術前に「麻酔科術前診察」にお越しいただき、合併症の有無やその状態を把握し、必要に応じて各分野の専門医を受診していただき、評価を行います。この評価に基づいて適切な麻酔法の選択・全身管理の計画を行い、安全で質の高い麻酔を提供できる体制となっています。

院内では、「呼吸療法サポートチーム(RST)」で主導的な役割を果たし、栄養・理学療法を含む呼吸療法の標準化、質向上、および人工呼吸器患者の安全管理、早期離脱支援などを行っています。また、がん拠点病院の一員として、がん性疼痛コンサルト等の対応を行っています。