• 医療関係者の方へ

地域医療支援病院

地域医療支援病院が果たす
医療連携の役割

埼玉病院のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
地域医療支援病院とは、それぞれの地域における中核的医療機関で、救急医療、急性期入院診療を行いながら、他の病院、診療所や介護・福祉施設と連携を保って、より良い医療を提供してゆく病院です。病院内に地域医療連携室という組織を持ち、他施設から当院への紹介患者受け入れや、逆に当院から他施設への患者紹介を円滑に行う仕事が最も有用な任務です。また、MRIやCTなどの大型医療機器による検査などを、町のお医者さんと呼ばれる診療所の先生方がネット予約でも利用できる環境を提供しています。医療のレベルアップのために、医師、看護師など医療関係者は、一生涯勉強することが必要ですが、その場を提供する研修センターを整備し、研修を実施しています。さらに、一般市民にも健康と病気に関心をもってもらうために、市民公開講座を開催しています。医師や看護師、薬剤師などが埼玉病院から外に出て、公開講座での講演や医療・健康相談などの活動をしています。

医療連携は、以前から病診連携(病院と診療所の連携)、病病連携(病院間の連携)と呼ばれて、その必要性は広く認められていました。発病した患者の診断治療開始から終了までの全てをひとつの病院で行うことが難しく現状では無理なので、それぞれの地域でいくつかの病院、診療所が役割を分担しつつ診療の開始から終了までを完結させるのが現実的だからです。連携は情報の効率的な処理が必要で、医師の個人的な連絡網では事足りず、組織とシステムで取り組むのが地域医療連携室の役割でもあるのです。埼玉病院は電話やファクシミリからインターネット環境下での紹介逆紹介を推進しています。

地域医師会の先生方には、いつも大変お世話になっております。登録医になっていただき、当院への患者紹介や逆紹介の受け入れ、開放病床への入院患者紹介と共同指導、大型医療機器の共同利用、ネットを利用した埼玉病院内と同じ環境(バーチャルホスピタル)での診療をしていただけるよう、埼玉病院の連携室は応援してまいります。この地域(和光市、朝霞市、志木市、新座市、富士見市、ふじみ野市、三芳町、練馬区、板橋区)に、信頼される医療を提供することは、埼玉病院の心志でもあります。

地域医療支援病院の名称承認

埼玉病院は、埼玉県知事より平成19年11月2日付で「地域医療支援病院の名称承認」の通知が交付されました。(図1)埼玉県においては、9番目の承認となります。(図2)地域医療支援病院とは、上記のとおり医療施設機能の体系化の一環として、紹介患者に対する医療提供、医療機器等の共同利用の実施等を通じて、かかりつけ医等を支援する医療法で定められた病院です。当院の承認要件は上記1-1-イ(図4)のとおりです。

埼玉病院は、地域医療支援病院の承認を機に、これまで以上に地域の皆様により良い医療を提供できるよう、また、地域の医療機関から安心して患者さんを紹介していただけるよう努力してまいりたいと思います。

  • ▲図1
  • ▲図2
  • ▲図3
  • ▲図4
  • ▲図5

循環器病基幹医療施設

循環器内科・心臓血管外科

埼玉病院は国立病院機構関東信越グループの循環器病基幹医療施設としての役割を担ってまいりました。このたび病院全棟の建て直しに伴い、最新鋭の心臓血管造影装置、画像診断装置、人工心肺装置、手術器材などを新たに導入しました。これまでよりさらに高度な先端的治療や、体への負担が少ない低侵襲の心臓血管治療が可能になりました。

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    心臓・血管に関するすべての疾患を取り扱います。主な疾患は急性心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、弁膜症、大動脈解離、大動脈瘤、末梢血管疾患です。
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    循環器内科は昭和41年から診療を開始して以来、実績を積み上げてきました。世界基準のエビデンスに基づいた、複数の専門医による高い精度と確実性をもった検査・治療を行っています。重症症例では循環器内科と心臓血管外科合同で定期的な検討会を行い、緊密な協力関係のもと、治療方針を決定しています。
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    高解像度の心臓カテーテル検査装置(2台)、三次元で解析可能な心臓エコー装置、冠状動脈CT検査装置 (MDCT)、心臓核医学装置、心臓MRI装置、血管内超音波装置などの大型検査装置を完備しています。また大動脈バルーンポンプ、経皮的心肺補助装置、低侵襲心臓血管手術機材など、治療に必要な高度医療装置を完備しています。
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    平成31年に新病棟が完成しました。循環器疾患を担当する4B病棟は48床、CCU病棟は8床の合計56床を有しています。清潔で綺麗な病室で、患者さんのプライバシーにも配慮された快適な入院環境が整っています。希望の方には比較的低料金での個室も用意されています。
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    心臓病や大動脈疾患の特徴は救急患者として発症することです。当院は特定集中治療室CCUを有しています。循環器内科と心臓血管外科の医師で365日24時間常駐体制をとり、救急患者さんに対応しています。特に急性心筋梗塞に対しては、最善の治療とされるPCI(心臓カテーテル治療)を24時間いつでも行える体制をとっています。
  • 心臓カテーテル検査・治療の風景
  • 心臓カテーテル検査(操作)室
  • 心臓血管外科の手術風景①
    (低侵襲弁膜症手術)
  • 心臓血管外科の手術風景②
    (心拍動下僧帽弁形成術)
  • CCU:急性心筋梗塞の患者さんや
    心臓カテーテル治療後、
    または心臓血管外科手術後に入室します。
  • CCUのスタッフミーティング風景:
    心優しい看護スタッフが勤務しています。
  • 晴天の日、病棟西側からは富士山が見えます。

脳神経内科・脳神経外科

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    脳血管障害、神経変性疾患、神経筋疾患、脳腫瘍、頭部外傷などに対する検査、治療を担当しています。
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    他病院や診療所との連携を大切にして、緊急や紹介の患者さんの受け入れを積極的に行っています。治療により病状の安定した方は、紹介元や適切な施設に転院していただき、当院は脳神経疾患急性期(発病して間もない時期)の患者さんを中心に高度な治療を行っています。

地域がん診療連携病院

地域がん診療連携拠点病院とは

地域の医療機関との連携を図りつつ、質の高いがん医療の提供機能を有する病院を言います。
集学的治療(手術・抗がん剤・放射線治療の組み合わせ、緩和医療)、セカンドオピニオンの提示、地域の医療機関の支援、研修及び情報提供機能を有しています。

地域がん診療連携拠点病院の
指定

埼玉病院は、厚生労働大臣より平成20年2月8日付で「地域がん診療連携拠点病院」の指定を受け、平成27年3月31日付で更新されました。(図1)
埼玉県においては、埼玉県立がんセンターが国指定の県拠点病院となり、地域のがん拠点病院は13医療機関となります。その他に、県指定のがん診療指定病院が12医療機関あります。
詳しくは埼玉県のホームページをご覧ください。

埼玉県ホームページ がん診療連携拠点病院open_in_new

▲図1

設備・体制

  • ・相談窓口の設置 → 名称:がん相談支援センター
  • ・がん情報コーナーの設置
  • ・セカンドオピニオン外来の設置 → 各科外来で実施しています。
  • ・緩和ケアチームの設置
  • ・専門医による外来化学療法実施
  • ・専門医による放射線治療 → 放射線治療医により実施。
  • ・がん患者サロン「けやき」の開催

取り扱いがん種

胃がん、大腸がん、食道がん、胆嚢・胆管がん、膵臓がん、肺がん、乳がん、子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、腎がん、膀胱がん、精巣がん、尿路がん、脳腫瘍等

地域周産期母子医療センター

地域周産期母子医療センター
とは

埼玉県には、高度な周産期医療を提供する総合周産期母子医療センターが3か所、地域周産期母子医療センターが8か所あります。埼玉病院は、埼玉県南西部を担当する地域周産期母子医療センターです。

ハイリスク妊婦の母体搬送や出生後に状態の悪い新生児を受け入れる新生児搬送に対応しています。平成30年11月から段階的に体制を構築し、最終的には産科部門43床(MFICU 3床を含む)、新生児部門NICU 12床、GCU 15床からなる周産期センターです。

地域災害拠点病院

地域災害拠点病院とは

厚生労働省は平成7年の阪神淡路大震災を契機に、災害医療体制、特に災害時の初期救急医療体制の充実を図ることを目的に、全国の都道府県に災害拠点病院を指定することを平成8年に通達しました。 災害拠点病院とは、災害発生時に被災地内の医療機関を支援して、24時間緊急対応し、傷病者を受け入れるなど、災害時の医療救護活動において拠点になる病院を指します。

地域災害拠点病院の指定

埼玉病院は、平成27年11月12日に埼玉県より地域災害拠点病院の指定を受けました。 当院は埼玉県南西部医療圏の災害拠点病院として、さらには被災地へDMAT隊を派遣できる病院として地域に貢献して参ります。DMAT隊は日本DMAT、埼玉DMAT、埼玉SMARTに登録をしており、災害時に迅速に対応すべく、日々、研鑽に努めております。

事業継続計画(BCP)

埼玉病院は災害時に事業を継続できるよう、事業継続計画(BCP)を平成25年より策定しております。さらに災害のみならず、新型ウイルスのパンデミックなども対応するため、事業継続マネージメントシステム(BCMS)を取り入れており、平成26年2月にその国際規格のISO22301を取得しております。

  • DMAT隊員による救助活動の様子
    (和光市主催防災訓練)
  • 平成27年9月関東・東北豪雨 (鬼怒川氾濫水害)
    活動拠点本部ミーティング
  • 平成27年9月関東・東北豪雨 (鬼怒川氾濫水害)
    活動拠点本部 医療調整業務
  • 2016年4月24日
    熊本地震の避難所にて医療活動
  • 院内の災害訓練で重症(赤)治療エリアを
    救急外来に立ち上げる様子

救命救急センター

救命救急センターの指定及び
開設について

当院は埼玉県知事の指定に基づき、次のとおり県内10か所目となる救命救急センターを開設しました。

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    指定日及び開設日
    令和3年5月1日(土)
  2. 2
    救命救急センターの概要
    専用病床24床(ICU・CCU8床、HCU16床)
  3. 3
    救命救急センターの役割
    救命救急センターとは、脳卒中、心筋梗塞、頭部損傷など生命にかかわる重篤な患者に対して高度な救急医療を提供する第三次救急医療機関です。
  4. 4
    その他の主な診療機能
    地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、地域周産期母子医療センター、第二種感染症指定医療機関
  • 診察の予約・変更

    1. 初診   8:30〜12:30
      再診 13:30〜16:30
    2. 電話で初診予約・予約変更ができます。

      048-462-1201

    1. 外来受付 月曜日~金曜日
    2. 休診日 土曜・日曜・祝日・年末年始
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