• 診療科・部門紹介

放射線科

概要

放射線科は、放射線診断部門と放射線治療部門の2部門で構成されています。
放射線専門医、診療放射線技師、看護師の放射線診療に熟練したスタッフ同士の連携のもと、安心で安全な放射線診療を患者さんにご提供させていただいております。使用する放射線機器は、最新のMRI装置をはじめ、CT装置、血管撮影装置(心臓カテーテル造影検査及び脳血管造影検査など)、マンモグラフィー装置、ガンマカメラ(核医学検査)を用いて最適な放射線診断を行っております。また放射線治療医のもと、放射線治療に特化した診療放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士、放射線治療認定看護師によるチームで、最新の放射線治療装置(リニアック)を用いた高精度な放射線治療を行っています。
当院は放射線科専門医修練機関認定施設でもあり、人材育成や教育にも力を入れております。
更に、医療連携システム(カルナ)をオンラインで接続して、他の医療機関から検査や診療予約も受付けています。

MRI検査(新規装置導入 2021年11月)

埼玉病院では、2021年11月に最新式の1.5テスラMRI装置(MAGNETOM Sola シーメンス社製)を導入しました。
本装置は、ご高齢の方など検査に必要な息止めを短時間に出来る機能や、お子さんなど動きの抑制が難しい状況での撮像を可能にする機能(全身で使用可能な体動補正技術)が搭載されています。また、MRI検査特有の“音”が静かで騒音を低減(70%以上の)機能を備え、患者さんが入る開口径も大きく開放的な環境で検査を行うことが出来ます。つまり、以上の最新鋭の機能を駆使することで、従来のMRI検査と比較して「患者さんにやさしいMRI検査」をご提供することが可能になりました。

開放的な検査空間と静かな検査

開放的で楽な体位で撮影が可能です。撮影時間の延長や画質を劣化させず、70%以上の騒音を低減させる機能を搭載しているので、従来より快適に検査をお受けいただけます。

動きに強く患者さんにやさしい検査

小児や高齢の方で息止めや動きの抑制が難しい状況での胸腹部の撮像が可能な機能や全身で使用可能な体動補正技術を搭載しています。

CT検査(320列CT)

2015年9月に当院の320列CT装置(東芝Aquilion ONE ViSION EditionTM)のバージョンアップを行い最新技術が導入されました。この最新技術は順投影適用モデルベース逐次近似再構成(FIRST:Forward projected model-based Iterative Reconstruction SoluTion) と呼ばれるもので、従来のX線CT装置の画像再構成に比べて、低線量(被ばく量を最大80%低減可:東芝メディカル)で高画質な検査画像を提供するとともに、検査部位に合わせた最適パラメータの適用が可能な上、精査で使用可能な画像再構成速度を実現しています。
320列CT装置自体も従来のCT装置に比べ被ばく量が少ないため、今回の新技術導入により、当院でのCT検査はさらなる被ばくの低減が可能になりました。

以下の症状に お心あたりの方には、冠動脈CT検査など狭心症の検査をお勧めします

胸の圧迫するような痛み(みぞおち、背中、左肩~腕、下あごの痛み)

歩いたときの胸の痛みや息切れ

同じような症状を繰り返す

320列CT装置による特殊検査
循環器領域
狭心症の診断に冠動脈CTは必須の検査です。心臓は常に拍動していますので、撮影には高性能のCT機械が必要となります。特に、高速撮影できる装置(カメラで喩えるならシャッタースピードが速い装置)が適しています。
当院の最新鋭320列CT装置は、冠動脈CT検査などの心臓撮影にまさに最適の装置といえるでしょう。コマ撮りのごとく、画像を積み重ねることで心機能の解析も可能です。
精密検査ではありますが、患者さんの通院負担を軽減して病気の早期発見を促進すべく、同日(受診したその日)や休日の検査にも対応しています。少量ながらヨード造影剤を注射することが必要です。

頭部領域
320列CT装置では、広範囲撮影を生かして脳全体の血管造影検査や血流動態検査が可能です。

小児領域
小児領域は、体格が小さいこと、息を止めたりじっとしたりと協力してもらうことが時に難しいこと、被ばくもできるだけ避けたいこと、などなどCT検査にとっては非常に難しい領域です。
高画質な画像、高速に広範囲撮影、被ばく低減といった320列CT装置の特徴・利点は、そのまま小児領域でのニーズに応えるものといえます。

スタッフ紹介

職名 氏名 学位 専門医・認定医等 専門分野
部長 磯貝 豪 放射線診断専門医 画像診断
医長 水野 まゆみ 放射線診断専門医 画像診断
医長 酒寄 正範 医学
博士
放射線治療専門医
がん治療認定医
放射線治療
医師 元村 祐介 放射線科専門医
核医学専門医
放射線治療
医師 栗林 健
医師 三尾 幸司
医師
(非常勤)
小泉 淳 放射線治療専門医 画像診断・IVR
医師
(非常勤)
大橋 俊夫 医学
博士
放射線治療専門医
がん治療認定医
放射線治療
医師
(非常勤)
外山 弘文 医学
博士
放射線治療専門医 放射線治療

外来初診担当医表

完全予約制 ・・・

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
酒寄 外山 酒寄 外山
受付時間8:30〜11:00(平日 月~金曜日)

当院はすべての診療科が予約制の診療となっております。(初診紹介予約制)

当院での診察順は予約の患者さんが優先となっております。予約をしていない場合は、待ち時間でご迷惑をお掛けしますがご了承ください。

来院をされた日に予約をしていない場合は、受診できない場合があります。
また、受診できる場合でもお待ち願う時間が長くなることが予想されますので、あらかじめご了承ください。

  • 各種検査 arrow_forward_ios

  • 放射線部門

    埼玉県内で中枢を担う医療環境を患者さんに提供するという思いで、スタッフ一同取り組んでおります。
    放射線科は診断・治療に大別され、専門医と各種の専門診療放射線技師による的確な診断と最適な治療を行なうための重要な役割を担っています。

    診断部門
    • CT検査のご案内
      当院では高性能のマルチスライスCT装置3台、320列(キャノン:Aquilion ONE ViSION Edition)と64列(キャノン:Aquilion 64)、20列(シーメンス:SOMATOM Sensasion Open)が稼動しています。
      地域の皆様のため、土・日曜も検査を行っています。また当院では内視鏡を使わず、大腸3次元画像を得る、大腸CT検査も行っています。

    • MRI検査のご案内
      2018年11月に 3T(テスラ)の磁場強度を持つ最新のMRIを導入しました。検査時間の短縮や画質向上はもちろんのこと、脳や脊髄の詳細な検査や大きな音が苦手な方にも3T-MRIは有効です。当院では、検査内容や患者さんの状態に合わせて最適な装置を選択(3Tか1.5T)して検査を行っています。

    • 乳房撮影検査(マンモグラフィー)
      乳房のX線撮影をマンモグラフィーといいます。
      乳房は柔らかい組織のため、専用の装置を使用して検査を行います。
      撮影は写真を見やすくするため、厚みが薄くなるように乳房を圧迫して撮影を行います。しこりとして触れない早期の乳がんも発見できます。
      当院は2018年11月にトモシンセシス(3Dマンモグラフィ)撮影が可能な新しい装置を導入し、女性放射線技師が撮影しています。安心して検査にお越しください。また、マンモグラフィ検診精度管理中央委員会より施設画像評価の認定を受けています。

    • 骨密度検査のご案内
      2018年11月に、ホロジック社製の最新装置「Horizon 」が導入されました。体厚のある患者さんも鮮明に撮影ができ、計測の時間も大幅に短縮され、患者さんの負担も低減されています。
      また、現在は症状が出ていなくても、腰痛や骨折などを引き起こす危険性が高いとされる” 予備群 ”も多く、定期的な骨密度検査をおすすめします。

    • 心臓カテーテル装置
      冠動脈造影検査、冠動脈形成術、ステント留置術や四肢の血管拡張術、不整脈治療のアブレーション治療等の循環器疾患に対して検査や治療をおこなっています。医師・看護師・診療放射線技師・臨床工学技士がチームとなり安全に検査と治療が受けられる医療の提供を行っています。また、夜間や休日の救急検査や治療も行っています。

    • 血管造影装置
      血管造影検査は、カテ-テルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を血管内にカテ-テル先端から注入して、目的とする部位の血管を描出し検査または治療を行います。外科的な手術と比較すると侵襲性が少ないため、これらの治療を受けられる患者さんの体に負担が少ないという特徴があります。

  • 放射線治療 arrow_forward_ios

  • がんの治療法は大きくわけて、手術、化学療法(薬物療法)に放射線治療を加えた3つの方法があります。放射線治療は体にメスを入れることなく病巣を治療できるので、臓器の形態や機能を温存することが可能で、体への負担が少ない治療法といえます。近年は放射線治療の技術の進歩により、副作用が少なく患者さんに優しい治療が可能となってきています。
    当科ではTrueBeam® Varian Medical Systemsが導入され2018年5月より稼働を開始しております。豊富な経験を持つスタッフ(放射線治療専門医、放射線技師、看護師)による診療体制で、患者さんに優しく効果的な放射線治療を提供できるよう努めております。

    最新の高精度放射線治療装置(TrueBeam)による治療(2018年5月時点)

    ・ 回転IMRT(回転型強度変調放射線治療:VMAT)

    ・ 脳定位放射線治療

    ・ 体幹部(肺がん、肝臓がん)に対する定位放射線治療

    ・ 通常照射(乳がん、食道がん、転移性骨腫瘍、全脳照射など、全部位に適応)

    特に、転移性脳腫瘍では固定具システムと高精度位置精度照合システムの併用で、痛みを伴わない定位照射が可能です。最新の高精度放射線治療装置(TrueBeam)を導入し、回転IMRT(強度変調放射線治療)をはじめとし脳定位放射線治療、体幹部(肺がん、肝臓がん)定位放射線治療から、従来行ってきました通常照射まで行うことが可能です。
    放射線科では、放射線治療医2名、医学物理士認定を有する診療放射線技師、放射線治療認定看護師など充実したスタッフにより、 患者さんや家族の方々に安心して放射線治療を受けていただくことを心がけております。初期治療として完治を目指した治療を行うことはもちろんですが、以前に何らかのがん治療を受けられた方で再発や転移があっても治療の適応となることがありますのでご相談下さい。各診療科と連携し、高精度放射線治療を用いることにより、患者さんの病態や生活背景に合った最善の治療を提案いたします。

    放射線治療の通常照射に加えて、下記の高精度放射線治療もおこなっております。
    脳定位放射線治療および肺・肝臓の定位放射線治療
    前立腺、頭頸部、頭部などのIMRT
    ※その他、適応のある症例には、様々な部位へのIMRTも行なっております。

    実際の治療の流れ

    いずれのがんであっても、現在診療を行っている科からの紹介という形で放射線科を受診して頂きます。放射線治療医の診察において、放射線治療の適応があると判断されると、まず初めに放射線治療専用のCTを撮影します。このCT画像をもとに、放射線治療医が、患者さんにとって最良の治療計画を作成します。治療計画作成には数日~1週間程度を要します。その後に放射線治療が始まります。ただしIMRTの場合は、治療計画作成や検証(実際に正しく照射できるかの確認作業)などに時間を要するため、治療開始まで2週間程度が必要になります。
    放射線治療は基本的に平日毎日です。つまり、治療期間中の平日は連日の通院が必要になります。治療は1日1回で、1回の治療時間は15~20分程度です。治療期間や1回あたりの治療時間の長さは病気の種類や治療目的などによって変わります。

    放射線治療の進め方

    放射線治療の通常照射 に加えて、下記の高精度放射線治療もおこなっております。脳定位放射線治療および肺・肝臓の定位放射線治療。前立腺、頭頸部、頭部などのIMRTを行っております。
    ※その他、適応のある症例には、様々な部位へのIMRTも行っております。

    外来・面談
    治療方針を決定するために、医師による診察を受けていただきます。また、最適な放射線治療を受けていただくためにPETやMRI検査等を受けていただく場合があります。

    看護師によるアセスメント
    放射線治療を行うことが決定すれば、患者さんからの生活状況や要望、治療を進めていくうえでの不安などをお伺いし、治療期間中の食事など治療期間中の注意事項をお伝えします。また、最後まで安心して放射線治療を受けていただけるよう、必要に応じて看護師による面談を行い精神的なサポートを行います。

    固定具の作成
    正確な放射線治療を受けていただくために、治療する部位や体に合った固定具の作成を行います。作成時間は15分~30分程度です。

    治療計画用CT撮影
    放射線治療の計画を行うために、作成した固定具を装着してCT撮影を受けていただきます。通常のCT検査と変わりませんが、場合によっては造影剤も使用します。

    治療計画(治療計画の作成)
    撮影したCT画像やMR画像などの参照画像をもとに、放射線治療の専門医を中心に医学物理士などスタッフが専用のコンピュータ三次元治療計画装置を用いて、最適な放射線治療計画を作成します。

    治療計画(治療計画の検証)
    立案された治療計画が安全かつ正確に行われるか、専門のスタッフ(医学物理士、放射線治療専門技師、品質管理士等)が治療計画の検証を行います。

    治療開始
    治療計画の検証作業で安全が確認されれば、治療計画に基づいて病巣部に放射線を照射していきます。照射方法によって時間は異なりますが、通常で15分程度の照射となります。照射による痛みは全くありません。

    経過観察
    照射期間中は毎日の簡易的な診察と、週に一度の定期診察を行います。また、放射線治療における効果、副作用などの適切な対応のためにも、照射終了してからも定期的な受診をしていただく場合もございます。

    放射線治療での看護師の取り組みについて
    現代のがん治療において、放射線治療は根治から症状緩和まで、幅広い適応があります。しかし、患者様やご家族の中には、放射線についてよく分からない、何となく怖い、などのイメージを抱き、放射線治療を受けることを躊躇されたり、不安に思われている方も多いのではないでしょうか。このような患者様やご家族の不安を少しでも和らげるために、治療前だけでなく治療期間中も定期的に看護師による面談を行うことで、患者様の現在の体調やライフスタイルに応じたきめ細やかな指導を行っていくことが重要であると考えます。当センターで行っている放射線治療中の定期面談についてご紹介します。

    看護師定期面談で行っていること
    放射線治療を受ける上で、治療中の副作用の発生は避けられませんが、日常生活に注意することで、症状を軽減したり、回復を早めたりする事ができます。そのために看護師は、医師の診察とは別に定期面談を行う事で、患者さんの日常生活習慣や健康状態、セルフケア能力を把握した上で、お一人お一人に合った指導や介入を行い、患者さんが安全・安楽に治療を完遂できる様にご家族を含めサポートしています。また当センター独自の取り組みとして、患者さん自身が副作用の経過を少しでも理解しやすくなるよう定期面談時には「ケアマップ」というパンフレットを用いた指導を行っています。ケアマップとは、照射部位や疾患によってどのような副作用がどのような時期に生じやすいか、またその副作用の症状について日常生活の中でどのような点に注意して対処していけばよいかを1枚の表で示したものです。ケアマップを用いることで、患者さんやご家族が、治療経過を視覚的に把握し、看護師と一緒に確認や相談がより容易にできるようになっています。定期面談では、副作用以外の面でも、患者さんやご家族からの不安や疑問に出来る限り対応しており、これまで治療を受けられた多くの方から、面談に対する満足の声をいただいています。

    定位放射線治療

    定位放射線照射(Stereotactic Irradiation:STI)治療とは、病巣・腫瘍に対し多方向から放射線を当て、狙った病巣に放射線を集中させる治療方法です。
    今までの放射線治療と比較し、周囲の正常組織に当たる放射線量を出来る限り減少させることが可能となっております。 当院の定位放射線治療では、治療装置や患者さんを固定する精度をミリ単位で管理可能となっておりますので精度の高い治療を提供できます。中枢神経系・脊椎への定位放射線治療は、診療報酬上の条件に則り適応部位への保険適応を行なっております。
    治療にかかる費用のご心配があると不安になられ治療を諦めてしまう方もおられます。まずはご相談いただき治療に付いての不安を少しでも解決してください。 ご不明点、ご心配のことはお気軽にスタッフにご相談ください。

    脳腫瘍への定位照射について
    当院では原発性・転移性脳腫瘍に対して「TrueBeam」を用いた定位照射を行っております。
    定位照射は、SRS(1回照射)もしくはSRT(分割照射)ともに対応可能です。
    なお、複雑な形状の病巣に関しては新しい照射方法であるVMAT(回転型IMRT)の技術を用いて、より病巣の形状に即した線量分布での照射を可能としました。
    また、良性脳腫瘍などへの定位照射においては、脳神経などの重要臓器の機能温存を期し、通常分割照射での定位照射(Conventional fractionated SRT)を積極的に施行しています。
    照射にかかる時間は従来の定位照射と比べて非常に短時間で行なうことができ、SRS(1回照射)もしくはSRT(分割照射)ともに1回の照射でかかる時間は15~30分程度です。

    転移性脊椎腫瘍への定位照射
    脊椎腫瘍への照射については、可能な場合は定位照射で対応しています。
    正常組織(正常な脊髄)への線量を抑えて、腫瘍部分に線量を集中させることを目的としています。

    脊柱管内への進展を指摘され、放射線治療を施行。VMATを行うことで脊髄線量を抑え、病巣への高線量照射が可能である。

    肺がんに対する定位放射線治療と保険適応について
    体幹部定位放射線治療は、肺がん、肝臓がんの症例に対して適応になります。

    【肺がん(腫瘍)に対する定位照射の保険適応】
     ①リンパ節や他臓器に転移がなく、大きさが最大5㎝以下の原発性肺がん
     ②肺以外に転移のない3個以内の転移性肺がん

    体幹部定位放射線治療を実施する際には、毎回の照射中心の誤差が5mm以内となるような位置精度を実現する必要があります。また、肺は非常に呼吸による移動が大きい臓器であり、そのような照射時の誤差をできる限り減らすための手法が望まれます。

    肺がん(腫瘍)に対する高精度放射線治療の例

    (A) 治療前

    (B) 治療中

    (C) 治療後半年

    VMATを用いた肺定位照射の実例。右上葉の原発性肺がん(A)に対して、定位照射を施行(B)。治療後半年後には病巣の消失が確認できる(C)。

    治療回数・線量・期間
    治療回数および照射線量は、50Gy程度/4-5回照射で実施し、治療期間は1週間以内となります。腫瘍の部位などに応じ、期間は延長されることがあります。

    治療手順

    1. 毎回の治療時に体や病巣の位置を正確に再現する目的で固定具を作成します。固定具はからだを締め付けることなく、苦痛は伴いません。体型に合わせて作成した固定具の上に寝て頂きます。肺病巣の特徴として、呼吸と共に上下・前後左右に周期的に移動することが挙げられます。正確に照射を行うためには、呼吸による移動をしっかりととらえる特別なCTの撮像(4D-CT)を行い、呼吸と同期させた画像を取得することにより、腫瘍の呼吸性移動を正確に治療計画に反映させることが可能となっています。

    2. CT撮像後、1週間から10日後に放射線治療を開始します。実際の治療時間は、病巣の部位や照射方法によっても異なりますが、最大で30分程度です。治療の部位によっては、専用の腹帯で腹部を圧迫することはありますが、それ以外、患者様は治療装置の上で寝て安静を保って頂くだけであり、照射中に苦痛は一切ありません。

    3. 日々の照射では、正確な照射位置精度を担保するためにTrueBeamに搭載された種々の照射位置照合装置(Cone-beam Computed Tomography: CBCT)や位置補正機能(6-dimension correction system)による、画像誘導放射線治療(Image-guided radiotherapy: IGRT)を実施しています。

    * 肺定位照射は、体への負担少なく外来で行える安全な治療ですので、当科でも積極的に実施しています。
    適応の有無などに関しましても、遠慮なくご相談ください。

    肝がん(腫瘍)に対する定位放射線治療と保険適応について
    肝臓に対する定位放射線治療は平成16年4月1日より以下の疾患に対して保険適応となっています。

    ①原発性肝がん(直径が5cm以内、かつ他に転移のないもの)

    ②転移性肝がん(直径が5cm以内、かつ3個以内、かつ他に転移のないもの)

    治療回数・線量・期間
    治療回数および照射線量は治療前の肝機能を考慮し、40Gy程度/4-5回照射で実施しています。腫瘍の部位などに応じ、期間は延長されることがあります。

    肝がん(腫瘍)に対する回転型強度変調放射線治療:VMAT
    当院では体幹部定位放射線治療の適応とならないようなサイズや、門脈腫瘍栓や静脈腫瘍栓等の著明な脈管浸潤を認めるような症例については、肝臓外に明らかな活動性病変が指摘されない状況であれば回転型IMRT(VMAT)を用いた放射線治療も検討しています。

    前立腺がんに対する密封小線源治療

    当院では泌尿器科と共同で、前立腺がんに対する密封小線源治療を積極的に行っています。当院では全国有数の治療経験を有しており、非常に良好な治療成績が得られています。
    この治療は、径1mm弱、長さ5mm程度の小さなチタン製カプセルを前立腺内に50-100個程度埋め込む治療です。カプセルの中には放射性ヨウ素125という放射線物質が密封されており、前立腺を内部から直接照射することができます。放射線は時間をかけてゆっくり放出され、1年後には放出量はほぼゼロになります。埋め込まれたカプセルは取り出されることはなく永久に挿入されたままとなります。
    治療内容の詳細は当院泌尿器科ホームページに掲載のある説明パンフレットをご参照下さい。

    ※泌尿器科担当医師の診察の後、本治療の適応となった場合に放射線科外来を受診して頂きます。また、患者さんによっては、小線源治療の1-2か月後に外部からの放射線治療を要するケースもあり、IMRTによる放射線治療を行っています。

    放射線治療のご相談・ご予約

    放射線治療についてのご相談・ご予約は主治医からの紹介が必要となります。
    ご紹介にあたり診療予約をされる際は患者さんの待ち時間短縮のため完全予約制となっております。詳細は下記リンク先をご参照ください。

    また、当科は外来のみのため、放射線科での入院対応は行っておりません。
    入院での放射線治療を希望される場合、連日の通院が明らかに困難な場合、放射線治療を含めた当該疾患の治療施設を当院へ完全に変更したい場合などには、放射線科ではなく、当院当該科へご紹介・ご相談ください。その後、当院当該科より当科への放射線治療依頼という形式をとっております。あらかじめご了承ください。

    関連リンク
    日本放射線腫瘍学会 動画特設ページopen_in_new
    見て聴いて知る!がんの放射線治療のご案内

  • 放射線治療の初診予約について arrow_forward_ios

  • ・ 完全予約制です。

    ・ 原則は医療機関からのご予約(下記1)をお願いしております。

    1. 紹介元の地域医療連携室(または依頼医)からのご予約 ・ 医療機関専用番号: 048-485-1616におかけください。 ・ 紹介状と必要な画像(CD-R)をご用意ください。 ・ 事前に
    ①.紹介状のFAX:048-462-1268(お電話いただいた当日)
    ②.必要な画像(CD-R)の郵送:当院放射線治療科宛て(予約日2日前必着)
    をお願いしております。
    ・ 予約日が近い場合は、必要な画像(CD-R)は患者さんにお渡しください。 ・ 患者さんは予約日に紹介状と、(お持ちの方は)必要な画像(CD-R)をもってご来院ください。

    2. 患者さんご自身からのご予約 ・ 予約専用電話:048-462-1201(平日8:30~12:30)におかけください。 ・ ご予約できるのは紹介状をもった患者さんのみです。 ・ 患者さんは予約日に紹介状と、(お持ちの方は)必要な画像(CD-R)をもってご来院ください。 * CD-Rを当日持参する場合は、画像取り込みに時間を要するため、予約時間の1時間ほど前にご来院ください。 * 放射線治療に関する各種ご相談は、代表電話:048-462-1101(平日9:00~16:00)におかけください。担当者が対応いたします。 * 放射線治療を行っている時間は、原則平日9:00~15:00です。
    外来での放射線治療は予約制となっています。混み合っている場合は時間のご希望にそえないこともございます。予めご了承ください。
    * 当科は病床がありませんので、放射線科での入院対応は行っておりません。

  • 低線量肺がんCT検診(45歳以上の方限定) arrow_forward_ios

  • 肺がんの現状と低線量肺がんCT検診の目的

    日本人の死因の第一位は悪性新生物(広義のがん)ですが、そのなかで肺がん年間死亡数は74,120人(2017年)1)と最も多く、年々増加する状況を改善するために肺がんを早期に発見する努力が求められています。埼玉病院の低線量肺がんCT検診の目的は、肺がんを早期に発見することです。がんが大きくなる又は転移を起こす前の完治可能な時期に肺がんを見つけ、適切な早期治療を行うことです。

    出典:1)国立がん研究センターがん対策情報センター「がん登録・統計」

    低線量肺がtxt center検診の目的と利益
    • 胸のレントゲン写真では、隣り合う臓器が重なり合うことにより、小さな肺がんを見つけることが困難な場合があります。
      低線量肺がんCT検診の目的は、肺がんを早期に発見することです。これにより、小さく且つより早い時期の肺がんを発見できることが国内外の研究でも報告されています。
      より小さい時期に肺がんを見つけることで、早期での適切な治療を行うことが可能となります。

    低線量肺がtxt center検診の利点
    • CT健診による早期肺がんの発見率は、胸部エックス線検診に比べ高いことが知られています。当院で行う低線量CT検診の特筆すべき点は、320列CT装置と被ばく低減技術を用いるということです。
      この方法を用いることにより、極めて低い放射線量(当院での検証結果で、通常行われるCT検査の5分の1程度)で検査を行うことが可能になります。
      つまり、埼玉病院の低線量肺がんCT検診では、超低線量で高精度な検査をご提供することが可能です。

    • Canon社製 AquilionONE VISION EDITION

    検査の流れ

    1. 検査予約:お電話もしくは当院窓口での検査のご依頼。

    2. 予約確定:予約案内状を郵送で送付いたします。

    3. 検査当日:新館、放射線科受付(1階)にお越しください。

    4. CT撮影(受付後、検査実施し会計まで約30分を予定しています。)

    5. お会計

    6. 検査結果:7日前後で検査結果を郵送いたします。

    検診により異常が見つかった場合

    【埼玉病院の呼吸器疾患治療】
    もしも肺がんが検診によって見つかったとしても、早期に適切な治療を受けることができます。埼玉病院では、呼吸器内科及び呼吸器外科の診療体制を整えております。患者様のご希望により、検診結果判明の後に疾患に応じた治療を早期に開始することが可能です。手術適応症例によっては、患者様に負担の少ない胸腔鏡を使った低侵襲手術も可能です。

    • 【埼玉病院の放射線治療】
      埼玉病院では最新鋭の放射線治療装置が導入されています。小さな肺がんであれば手術を行うことなく、高精度な放射線治療技術(体幹部定位放射線治療:SBRT)により胸を切らずに治療を行うことが出来ます。

    検診料金

    ・ 低線量肺がんCT検診料金:10,000円(消費税抜)

    ・ クレジットカードもご利用できます。

    検診日

    ・ 【平日】 月曜日〜金曜日  8:00~8:30(4枠)、午前(1枠)、午後(1枠)

    ・ 【休日】 土曜日      午前(5枠)
    ※完全予約制で行わせていただいております。

    ご予約

    ご予約は予約センターにてお願いいたします。

    ・ 窓口予約 :平日8:30~17:00

    ・ 電話予約 :048-462-1201(平日13:30~16:30)

    お問い合わせ

    ・ 放射線科新館受付 :平日9:00~16:00

    注意事項

    以下の条件に当てはまる方はお申し込み時にお知らせください。

    ・ 妊娠中の⽅、妊娠している可能性のある⽅

    ・ 植込み型除細動器を使⽤中の⽅

  • 診察の予約・変更

    1. 初診   8:30〜12:30
      再診 13:30〜16:30
    2. 電話で初診予約・予約変更ができます。

      048-462-1201

    1. 外来受付 月曜日~金曜日
    2. 休診日 土曜・日曜・祝日・年末年始
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