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形成外科(乳房再建)

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形成外科

乳房再建

乳がんの手術のあとの乳房欠損や変形を可能な限り回復させる手術を”乳房再建”といいます。

  1. 誰のための手術?
     乳がんのため全摘術を受けた、またはこれから受けるすべての方が対象です。手術時期や年齢による制限はありません。以下のような思いをされている方にはお役に立てるかもしれません。ぜひご検討ください。当院では他院で乳がんの治療をされている方、された方も診療しております。
    ・喪失感がある
    ・温泉やお風呂、プールで人の目が気になる
    ・服や下着で困っている
    ・無くなったものは作りたい
    ・乳癌のつらい思い出を変えたい

  2. 健康保険の対象?  
     以前は自家組織再建(自分の乳房以外の組織を使う再建法)のみが保険適応でしたが、2012年7月より認定された施設であれば乳房再建用インプラントが保険適応となり、当院も2014年より実施しています。これがきっかけで、乳房再建が身近なものになり、手術を受けられる患者さんが増えています。

  3. 時期について
     一次再建(乳がんの手術と同時に行う再建法)と二次再建に分けられます。二次再建に期限はありません。当院ではいずれにも対応しておりますが、乳がん治療の見通しがついていることが前提になるので、検討されている方は乳腺外科主治医にまずはご相談ください。乳がんの治療が完全に終了し、通院されていない方は当科までご相談ください。

  4. 方法
     乳房のふくらみをシリコンバッグで再建する方法(インプラント法)と、腹部、背部や臀部の皮膚と脂肪を胸に移動、移植する方法(自家組織移植法)があります。外来でご希望を伺い、ご相談させていただいた上で再建を計画します。
    インプラント法は傷が増えない、体への負担が少ない利点があります。当院で再建術を受けられる7~8割の方が選択されます。デメリットとしては、破損や変形により将来的に入れ替えが必要になる可能性、ブレストインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫(BIA-ALCL)というリンパ腫を発症する可能性があるため、最低年1回の画像検査が必要になります。
    出典:E-BeC「乳がん手術後に、もういちど乳房を取り戻す 乳房再建手術Hand Book より」
    自家組織移植法は自然で温かい乳房を再建でき、メンテナンスがほとんどいらない利点があります。デメリットとしては手術時間が長く、乳房以外の部位に大きな傷が残るため、インプラント法と比較すると体への負担が大きくなることや入院が長くなること(2~4週)、組織壊死などがあげられます。穿通枝皮弁法、腹直筋皮弁法、広背筋皮弁法などを行っています。

    広背筋皮弁法:背中の筋肉と皮膚、脂肪を移動させます。血行が安定しています。あまり大きい乳房の再建には向きません。
    出典:一般社団法人 日本形成外科学会(https://jsprs.or.jp/general/disease/shuyo/nyugan_jutsugo/jikasoshiki.html)

    穿通枝皮弁法:大きな乳房も再建が可能です。腹直筋を温存し、皮膚と脂肪のみを移植するため血管吻合が必要になります。

    自家組織(遊離皮弁)による乳房再建 術前

    自家組織(遊離皮弁)による乳房再建 術後


    出典:日本マイクロサージャリー学会(http://jsrm.umin.jp/public/plastic.html)

    腹直筋皮弁法:おなかの筋肉、皮膚、脂肪を移動させます。穿通枝皮弁法と同じく大きな乳房も再建できます。血行が安定しています。

    出典:一般社団法人 日本形成外科学会(https://jsprs.or.jp/general/disease/shuyo/nyugan_jutsugo/jikasoshiki.html)
    乳房再建を行ったのち、ご希望があれば乳輪(皮弁法、乳頭移植)・乳頭(植皮、タトゥー)の再建を行います。

  5. 受診の流れ
     当院におかかりの方も、他院で治療された方もまずは乳腺外科主治医にご相談ください。診療情報を持参のうえ、ご予約をお願いいたします。現在乳腺外科に通院されていない方は、お電話で直接ご予約いただくか、お近くのかかりつけ医からの紹介状をご持参の上ご予約いただけるよう、お願いいたします。