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形成外科(きれいな傷跡とテーピング)

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形成外科

きれいな傷跡(ケロイドなど)

手術やケガによる傷跡は誰でも可能な限りきれいに、目立たなくなることを望んでいます。形成外科は顔の手術をする事が多いので、きれいな傷跡にすることを常に心掛けて治療を行っています。
例えば皮膚の縫合では、真皮縫合といって、皮膚の内部で、溶ける糸を使って皮膚をしっかり密着させておくことで、表面を緩めに縫合できます。これによって抜糸後の縫い目のあとが残りにくくなり、本来の傷も細い状態を維持することができます。また、抜糸後はテーピングを積極的に勧めています。これは、テーピングをやらなかった場合に比べ、テーピングを行ったほうが傷跡がきれいになる、ということが分かっているからです。詳細については次の項目で説明します。
傷跡が赤く盛り上がったり(肥厚性瘢痕)、周囲に広がっていったり(ケロイド)した場合の治療も行っています。当院では治療の選択肢の一つとして、シリコンジェルシートや放射線科との協力による電子線照射も行っています。

テーピングについて

形成外科手術後は傷をよりきれいに治す目的のひとつとして傷跡にテープを貼ること(テーピング)をお奨めしています。 手術の傷は一般的に1週間から10日ほどで抜糸しますが、その後も傷跡(きずあと)は変化が続きます。最初の1-3ヶ月間は傷の中の細胞がもっとしっかり傷をくっつけようと活動が活発になるため、傷跡は段々赤くなります(傷の増殖期)。その後は徐々に活動が沈静化し、赤い色も薄くなっていきます(傷の成熟期)。傷の活動が活発な時期に、引っ張られたり(緊張)、日焼けをしたり(紫外線)、乾燥などの刺激が加わると、傷の中の細胞が過剰に反応してしまい、傷跡が太くなったり、赤く盛り上がったり、色素沈着が発生します。形成外科ではこうした刺激を避けるためにテープを張っておくことを勧めています。

したがって、テープを貼る目的は、

  • 安静:傷が引っ張られ、傷跡の幅が広がることを防ぎます。
  • 遮光:紫外線による刺激・色素沈着を予防します。
  • 保湿:乾燥による皮膚防御機能の低下を予防します。

となります。

【方法】(写真参照)

貼り方は、長さ3cm程度にテープを切って、傷の方向と直角に貼ります。このとき傷跡が広がらないように傷を若干寄せながら貼ることが肝要です。テープは毎日交換しなくともよく(頻回に剥がすとかえって皮膚表面が剥離して皮膚かぶれなどの原因となります)貼ったままで入浴し、テープの端(はじ)がめくれてきたら交換(大体2-3日おき)して下さい。通気性がある皮膚に優しいテープを使用しますが、それでもかゆくなったり、かぶれたりすることがありますので、そのような場合は中止してください。
また、傷の部位が顔面で、パーティーや写真撮影などイベントのためテープが貼れない場合は一時的に貼らなくても構いません。日差しが強い場合は日焼け止めを使用してください。

①この傷にテーピング行います。

②まず傷の片側にテープを貼ります。

③軽くテープを引っ張って、傷の反対側までテープを貼ります。

④テープを1枚貼り終わった状態。

⑤同じようにテープを貼り、傷の全長を覆って終了です。

注意:皮膚にしわができるほどテープを引っ張らないでください。

【期間】

傷跡は安定するのに半年から1年かかるといわれていますが、先にご説明した傷の増殖期(細胞がもっとしっかり傷をくっつけようと活動する時期)となる最初の1-3ヶ月間はテーピングを続けることをお勧めしています。

【テープの種類】

  • 和紙絆(和紙様の通気性のよい絆創膏)
  • マイクロポアメディカル(住友スリーエム社)
  • 優肌絆(日東メディカル社)
  • トランスペアレントフィルム(透明なフィルム状のシール)

などがありますが、当院ではマイクロポアを使用しており、当院1階売店で購入できます。


「キズ・キズあと ガイドブック」
出典:一般社団法人 日本創傷外科学会