
緩和ケア内科(概要)
救急科
救急科概要
救急科は、主に救急車で搬送される二次救急患者および、自分で来院された患者のなかで緊急性の
高いと判断される方を優先的に診察します。
当院は、365日 24時間体制で主に入院や手術を必要とする二次救急医療を実施しております。
医療の高度化は疾患の治癒という面においては恩恵をもたらしましたが、高度に細分化され各臓器別の
診療をもたらしました。しかし、救急搬送される患者は背景も分かりづらく、症状が多彩であること、
多臓器の障害を抱えていることなどから受け入れ拒否がおこりました。このような状況への対応として、
可能な限り全ての患者を受けいれる救急科が始まりました。日本は2008年から人口減社会に
突入しましたが、高齢人口の増加は2042年まで増加が続くと予想されます。これに呼応するように
救急出動件数は増加し続けています。高齢者の特徴として複数の疾患の併存、それに伴い複数のお薬の
併用が行われていること、症状がはっきりしないことがあげられます。また、治癒までの時間が
かかること、後遺症を伴う重篤な疾患を発症することが多いため、その初期対応が重要となります。
このような経緯から、全国の病院で救急科の診療を始めるところがでてきましたが、全ての病院で
必ずしも専門医による診療が行われているわけではありません。
当院では、平日日中は日本救急医学会認定救急科専門医2~3名、JNP(診療看護師)*での診療を
行い、確実かつ円滑な診療を行います。
また平成29年度4月(予定)からは、埼玉県南西部消防本部と連携し、救急ワークステーションの稼働を
進めております。
(救急ワークステーション:本来消防署などで待機する救急車を病院に常駐させ、症例によって医師や
看護師を乗せて出動する。現場での素早い対応が可能になることに加え、救急隊員が日常的に救命処置の
訓練を行えるメリットもあり日本全国で開始され、効果が報告されています)
*JNP(診療看護師)とは医師の指示を受けながら、これまでよりも踏み込んだ
診療の補助を行える看護師で、5年以上の正看護師としての臨床経験の後、
診療看護師(Nurse Practitioner)養成課程を有する大学院修士課程
(2017年現在、全国に7校あり)に2年間在籍し所定の単位を取得、修了
日本NP(Nurse Practitioner)教育大学院協議会の認定試験を受験 合格
↓
当院では更に2年間の臨床研修を行っています。